クリーピングタイム(這う性質のタイム)の一種である「レイタータイム」と「ロンギカウリスタイム」を実際に育てて、違いを記事にまとめました。
- 成長が早いのはどっち?
- 育てやすいのはどっち?
レイタータイムとロンギカウリスタイムの違いは?
- 成長が早いのは、ロンギカウリスタイム
- 花がたくさん咲くのは、ロンギカウリスタイム
- どちらも育てやすいが、梅雨前に葉を切り戻す
- どちらも「花壇の下草」として植えるのがおすすめ
- どちらも「ハーブティー」などが楽しめる
成長が早いのは、ロンギカウリスタイム
レイタータイムは、草丈が低く、濃い緑色の小さい葉が、密に育ちます。
それに比べてロンギカウリスタイムは、草丈があり、葉が少し大きいです。
グランドカバー用に改良されたレイタータイムの方が繁殖力旺盛だと思いましたが、予想に反して、ロンギカウリスタイムの方が、若干、成長が早いです。
ただ、そこまで大差はなく、レイタータイムは密に広がりますが、ロンギカウリスタイムは長いランナー(這って伸びる茎)を出すので、広範囲に早く成長します。
花がたくさん咲くのは、ロンギカウリスタイム
花付きが全然違います。
ロンギカウリスタイムの方が開花時期が早く(3月中旬)、たくさんの花が咲きます。
レイタータイムの開花時期は少し遅く(4月下旬)、ロンギカウリスタイムと比べて花が小さく、控えめに咲きます。
花をたくさん楽しみたい場合は、ロンギカウリスタイムの方がおすすめです。
どちらも育てやすいが、梅雨前に葉を切り戻す
どちらも丈夫で「初心者でも育てやすい植物」です。
葉が蒸れると茶色く枯れてしまうので、梅雨前に切り戻し作業をします。
ですが、切り戻しても枯れることも多く、放っておいても新しい葉が芽吹くので、見栄えを気にしないのであれば、切り戻し作業はしなくても大丈夫です。
花壇の下草として植えるのがおすすめ
レイタータイムは踏んでも大丈夫なので、踏み入れる場所に植えても問題なく育ちます。
ですが、どちらのタイムも、踏み固められた土では広がって成長しないので、芝生の代わりのグランドカバーというよりは、花だんの下草や、レンガのすき間などに植えるのがおすすめです。
雑草抑制にもなり、花も楽しめます。さし芽で簡単に増やすことができるのも嬉しいポイントです。
ハーブティーなどが楽しめる
どちらのタイムも、ハーブティーやお風呂に浮かべるなど、ハーブとして楽しむことができます。
摘みたてハーブティーもいいですが、朝摘みしたタイムを1日お日様に干すことで香りが強くなります。タイムによって微妙に香りが違うので、自分好みの香りを探すのも楽しいです。
ハーブとして楽しみたいなら、葉が多いレイタータイムの方が、葉を一度にたくさん摘めるというメリットがあります。
夏の様子、冬の様子
夏や冬の状態については後日更新予定です。
まとめ
- 成長が早いのは、ロンギカウリスタイム
- 花がたくさん咲くのは、ロンギカウリスタイム
- どちらも育てやすいが、梅雨前に葉を切り戻す
- どちらも「花壇の下草」として植えるのがおすすめ
- どちらも「ハーブティー」などが楽しめる
成長が若干早く、たくさんの花を楽しめるのは、ロンギカウリスタイム。
葉をたくさん摘んでハーブを楽しみたい場合や、踏み入れる場所に植えるなら、レイタータイムがおすすめです。
香りが微妙に違い、それぞれの良さがあるので、植える場所や、好みに合わせて選ぶのがおすすめです。
※千葉県北西部で育てています。地域や土の状態によって結果が変わります。